糖蜜とは

糖蜜ってなに?

糖蜜とは、サトウキビとてん菜から原糖を生産する際に発生する粘着質で茶褐色の液体である。

砂糖製造の際の副産物ではあるが、40~60%の糖分が含まれ、私達の食生活の中では、アルコール発酵用、製パン用イースト、甘味調味料などに使われている。

様々な食品に含まれる糖蜜

日本における糖蜜の主な用途として、専売アルコール、酒類、飼料、アミノ酸・核酸(うま味調味料、家畜飼育飼料の添加剤であるリジン等の原料)、工業用の食品用ソース菓子類、イーストなどが挙げられる。糖蜜自体は、我々の日常生活に直接関係がないが、上述のような様々な物に姿を変えて販売されている。

しかし、多くの用途に使用されていた糖蜜は、経済性、代替原料の進出等により仕様用途が限定されてきている。糖蜜からのアルコール発酵は平成7年からは中止され、アミノ酸やイーストなどへの消費量も大幅に減少している。

落ち込む糖蜜の需要状況

1.戦前と戦後の需要変化
日本における糖蜜利用は戦前は主にアルコールやイーストの製造に芋類等の農産物と併用して使用されていました。戦後の食糧危機により農産物の入手が困難となり国産糖蜜も皆無の状態にあり、昭和23年糖蜜輸入の道が開かれてからは、日本経済の発展とともに糖蜜使用用途も拡大の一途をたどった。
2.国産品と輸入品の関係
国内需要は、発酵工業の原料、家畜の飼料、または食品工業等で使用されています。
国産の糖蜜は国内需要を賄うにはほど遠く輸入糖蜜が主体となって国産品は補助的立場にある。
3.現在の状況
昭和40年代後半より環境規制の強化に伴う公害規制から、発酵工業は発酵廃液の処理に苦慮し、公害を伴わない原料へ転換、または生産拠点の海外移設を図り、糖蜜への依存度は年々減少していった。また、飼料についても、経済性の低い糖蜜から代替品への切替が進み100万トンをこえていた需要は減少の一途をたどり昨今でも糖蜜輸入量は20万トン前後まで落ち込み国産品と合わせた全需要量も落ち込み昔日の面影は無くなった。